橋本治戦記

橋本治さんの遺作にして未完の大作「人工島戦記」を、如何に読み終わらずに読み続けられるかチャレンジする日記です。

20220521「人工島戦記」

昨日2022年5月20日、買ったまま今までずっと手をつけずにおいた「人工島戦記」を読み始めようとついに決意しました。

1,400ページ弱、6センチ近い厚み、2キロ近くはあるんじゃないかと言う重さ、そう言ったボリュームに怯んでいたわけではなくて、この未完の「遺作」を読み終えてしまったら、この先橋本治の新作に触れることはできなくなるんだ(おそらく)という思いが、この本を手に取ることから自分をグズグズと遠ざけていたのだと思います。

いつか読む本として、橋本治の遺作がいつまでも未読のまま自分の本棚で待っていてくれる、それはそれで幸せなことのような気が今もしてます。

でも、「あとでゆっくりと楽しもう」の「あとで」は決してやってこないとか、仮に来たとしてもその時には自分の感じ方が変わってて、期待してたほど面白くなくなってしまうとか、なんかそういう話を人から聞いたり自分でも体験したりと言うことが続いたので、ついに意を決して本棚から取り出しました。

さて、これから読み始めるぞと決意はしたものの、できればなるだけ長い時間をかけて楽しみたいと言う思いが自分の中にあります。

とは言え、これだけの厚みだから読むのにそこそこ時間かかるだろう、そう思って「第いち部」から読み始めたのですがー

マズイ、これはマズイ!

のっけから面白くて、グイグイツルツルと読み進んでしまう、この調子だと思いのほか早く読み終わってしまうかもしれない。。。

なんとかせねば。。。と思って、苦肉の策で始めるのがこのブログです。

「人工島戦記」をなるだけ読み終わらないように読み進める〜その方法を考えながら、ああでもなくこうでもなくと寄り道と回り道をたっぷりとしながら、ブログに書きながら、人工島と橋本治の重力圏内に留まったままどこまで遠くに行けるか試してみたい、そんなことを今は考えています。

#橋本治 #人工島戦記